ご 挨 拶

 福山誠之館高等学校 第39代校長 古前 勝教

 福山誠之館高等学校第39代校長の古前勝教(ふるまえ かつのり)でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 本校は,安政二年(1855年)に,福山藩主,ときの江戸幕府老中首座であった阿部正弘公によって創設された藩校「誠之館」を起源とし,創立164年目を迎える歴史と伝統を誇る学校であります。嘉永六年(1853年),ペリーが浦賀に来航し,圧倒的な武力を背景に江戸幕府に開国を迫っておりました。老中首座の職にあった阿部正弘公は,当時の国際情勢を見極め,国内の開国反対派や開国を迫るアメリカと巧みな交渉を展開し,未曾有の国難から我が国を救ったのです。そして,その後予想される激動を我が国が乗り切るためには,人材の育成こそが最も重要と考えた阿部正弘公は,「文武両道を同時に勉励し,大節に臨んで判断を誤らない人材を養成する」との精神のもと,藩校「誠之館」を創設されました。この人材育成の精神は,江戸,明治,大正,昭和,そして平成と時代が遷り,社会や価値観が変わっても,今日まで連綿と受け継がれ,歴史にその名を残す数多の先輩,先哲を輩出してきております。 
 さて,本校は,平成27年度からの3年間,県教育委員会から「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」の「『学びの変革』パイロットスクール」のうち「探究コアスクール」の指定を受けました。主体的・自律的に学習に取り組む態度を育成することをベースに,生徒に「仮説を立て実証的に結論を導き出したり,課題解決を目指して原因を究明して解決策を提案したりするなどの力を身に付けさせること」を目指して,「産業社会と人間」及び「総合的な学習に時間」のカリキュラム開発に取り組んで参りました。
  今年度は新たに「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト(第Ⅱ期)」の研究開発校の指定を受け,平成32年度までの3年間,大学等から専門的な指導を受けながら,資質・能力の評価の研究に取り組むこととしております。これによって教科等の内容と資質・能力とを結び付けて一体的に育成する上で一つの鍵となる,「何が身に付いたか」を確認するための学習評価の充実を図ることをめざして参ります。また,研究協力校である神戸大学附属中等教育学校との実践交流等を通じて,県教育委員会が進める「学びの変革」に沿った授業づくりの取組を一層進めて参りたいと考えております。

  生徒が生涯にわたって学び続け,より広くより高いレベルの知識や技能を身に付けることはもちろんのこと,それらを活用して自ら課題を発見し,他者と協働して課題解決の方法を見出すことができるような創造的な力を備えた人材として成長できるよう,高等学校段階での資質・能力の育成に努めて参ります。今年度は「誠之館『学びの変革の実現 SECOND STAGE』~授業の更なる進化をめざして~」をスローガンに,教職員一丸となって指導内容・指導方法の改善・充実に取り組んで参りますので,引き続き御支援,御協力を賜りますよう,よろしくお願いを申し上げます。

平成30年4月2日