ご 挨 拶

 福山誠之館高等学校 第39代校長 古前 勝教

 福山誠之館高等学校第39代校長の古前勝教(ふるまえ かつのり)でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 本校は,安政二年(1855年)に,福山藩主,ときの江戸幕府老中首座であった阿部正弘公によって創設された藩校「誠之館」を起源とし,創立163年目を迎える歴史と伝統を誇る学校であります。 
 嘉永六年(1853年),ペリーが浦賀に来航し,圧倒的な武力を背景に江戸幕府に開国を迫っておりました。老中首座の職にあった阿部正弘公は,当時の国際情勢を見極め,国内の開国反対派や開国を迫るアメリカと巧みな交渉を展開し,未曾有の国難から我が国を救ったのです。そして,その後予想される激動を我が国が乗り切るためには,人材の育成こそが最も重要と考えた阿部正弘公は,「文武両道を同時に勉励し,大節に臨んで判断を誤らない人材を養成する」との精神のもと,藩校「誠之館」を創設されました。この人材育成の精神は,江戸,明治,大正,昭和,そして平成と時代が遷り,社会や価値観が変わっても,今日まで連綿と受け継がれ,歴史にその名を残す数多の先輩,先哲を輩出して参りました。
 
 さて,本校は,平成27年度に県教育委員会から「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」の「『学びの変革』パイロットスクール」のうち「探究コアスクール」の指定を受けました。これによって,生徒に「仮説を立て実証的に結論を導き出したり,課題解決を目指して原因を究明して解決策を提案したりするなどの力を身に付けさせること」を目指して探究的カリキュラムの開発に取り組んできております。 
  指定の最終年度となる今年度は,3年次生を対象とした「誠之ゼミ」(「総合的な学習の時間」)のカリキュラム開発を中心とした実践研究の取組を進めて参ります。また,「単元シラバス(2年次生用)」,「カリキュラムマップ(2年次生用)」の作成,定期考査活用問題の水準の向上などに取り組んで参ります。
  生徒が生涯にわたって学び続け,より広くより高いレベルの知識や技能を身に付けることはもちろんのこと,それらを活用して自ら課題を発見し,他者と協働して課題解決の方法を見出すことができるような創造的な力を備えた人材に成長することを目指して,「誠之館『学びの変革の実現』~こだわり,やり切ろう!~」をスローガンに教職員一丸となって取り組んで参ります。

平成29年4月3日