ご 挨 拶






福山誠之館高等学校第39代校長の古前勝教(ふるまえ かつのり)でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

本校は,安政二年(1855年)に,福山藩主,ときの江戸幕府老中首座であった阿部正弘公によって創設された藩校「誠之館」を起源とし,創立162年目を迎える歴史と伝統を誇る学校であります。

嘉永六年(1853年),ペリーが浦賀に来航し,圧倒的な武力を背景に江戸幕府に開国を迫っておりました。老中首座の職にあった阿部正弘公は,当時の国際情勢を見極め,国内の開国反対派や開国を迫るアメリカと巧みな交渉を展開し,未曾有の国難から我が国を救ったのです。そして,その後予想される激動を我が国が乗り切るためには,人材の育成こそが最も重要と考えた阿部正弘公は,「文武両道を同時に勉励し,大節に臨んで判断を誤らない人材を養成する」との精神のもと,藩校「誠之館」を創設されたのです。この人材育成の精神は,江戸,明治,大正,昭和,そして平成と時代が遷り,社会や価値観が変わっても,今日まで連綿と受け継がれ,歴史にその名を残す数多の先輩,先哲を輩出してきております。

 

さて,本校は,県教育委員会から昨年度に引き続き「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」の「『学びの変革』パイロットスクール」のうち「探究コアスクール」の指定を受けました。これによって,生徒に「仮説を立て実証的に結論を導き出したり,課題解決を目指して原因を究明して解決策を提案したりするなどの力を身に付けさせること」を目指して探究的カリキュラムの開発に取り組んで参ります。

今年度は,1年次生を対象に,昨年度に開発した「誠之館学びの扉プロジェクト」,「論理的思考力演習」など4つのプログラムで構成される科目「産業社会と人間」のカリキュラムを展開して参ります。また,「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発に取り組むとともに,「総合的な学習の時間」と各教科・科目とを関連付けた「授業づくり」にも本格的に着手することとしております。

 生徒が,本校を卒業後の進路として就職,進学のいずれを選択しようとも,生涯にわたって学び続け,より広くより高いレベルの知識や技能を身に付けることはもちろんのこと,それらを活用して自ら課題を発見し,他者と協働して課題解決の方法を見い出すような創造的な力を身に付けた人材となることを目指して,「『学びの変革の加速化』〜実感しよう,手応えを!成果を!」をスローガンに教職員一丸となって取り組んで参ります。

 

 



 

福山誠之館高等学校 第39代校長 古前 勝教

平成28年4月1日